NextorageとAIスタートアップのRecursive、 テレビ局の映像資料活用を効率化する人物検出AIシステムの 共同開発を開始

Author:

岸本 麻里花 / きしもと まりか

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プレスリリース
November 6, 2025
~オンプレミス環境で完結、映像検索工数を最大90%削減。
制作効率向上を実現する新システムを「Inter BEE 2025」で初公開~

メモリー・ストレージ・ソリューション事業のメーカーであるNextorage株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:本多克行、日本語:ネクストーレージ、以下「Nextorage」)とAIソリューションの開発を通して企業や組織のサステナブルな変革を実現する株式会社Recursive(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:ティアゴ・ラマル、日本語:リカーシブ、以下「Recursive」)は、テレビ局が保有する膨大なアーカイブ映像の検索作業を効率化し、映像制作における活用をより効果的に支援する人物検出AIシステムの共同開発を、2025年10月より開始したことをお知らせいたします。

本AIシステムは、テレビ局内の社内サーバーやシステム上でAIを構築・運用できる、オンプレミス環境でのシステム完結を可能にすることで、GPUリソース不足やクラウド依存によるコスト増、高度なセキュリティ要件などの課題を解決します。また、映像検索工数を最大90%削減し、テレビ番組制作現場における作業効率とコスト削減を同時に実現します。本AIシステムのデモンストレーションを、2025年11月19日(水)から21日(金)に幕張メッセで開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2025」にて行う予定です。

【現状の課題と開発に至る背景】

映像業界全体、特にテレビ業界では、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の加速やアーカイブ映像の効果的かつ効率的な活用へのニーズが高まっています。一方で、テレビ局には数十年にわたり蓄積された膨大なアーカイブ映像が保管されているものの、必要な人物が映っている素材を検索・抽出するには多大な工数を要し、資産を十分に活用できていないのが現状です。さらに、AI導入にあたっては、クラウド利用に伴うセキュリティリスクや高額なGPU投資が大きな障壁となってきました。

このような課題に対し、Nextorageの放送業界向けストレージに関する豊富な知見と、Recursiveの高品質なカスタムAI開発力という両社の強みを掛け合わせることで、効果的な解決策を提示できると考え、共同開発の検討を開始。基盤にNextorageの戦略的パートナーである台湾Phison Electronics Corp.(ファイソン・エレクトロニクス)のオンプレミスLLM学習ソリューション「aiDAPTIV+」(アイダプティブプラス)を採用することで実現性が高まり、オンプレミス環境下で高セキュリティを維持したまま実用可能なAIシステムとして開発を進める運びとなりました。

【本AIシステムの仕組みと特長】

本AIシステムでは、利用者が検索したい人物名を入力すると、AIがアーカイブ映像を解析し、対象人物が映っているフレームを自動的に抽出して検索結果として提示します。これにより、従来は複数のモニターを確認しながら膨大な時間と手間を要していた映像検索作業を大幅に効率化し、必要な素材を迅速かつ効率的に見つけ出すことが可能になります。

主な特長

  • Phison社「aiDAPTIV+」を採用:GPUのVRAM不足を、システムメモリとSSDで補完できるため、省メモリ化と導入コストの低減を実現しつつ、オンプレミス環境での高いセキュリティを維持した運用が可能です。
  • 従来比約90%の工数削減:NVIDIA DGX構成比で、わずか2.5%のコストで同等の検索処理を実現します。
  • 制作力強化:映像の検索工数が削減されることにより、編集・演出・ストーリーテリングなど、より戦略的かつクリエイティブな作業に集中可能になります。その結果、制作効率とコンテンツの質が向上し、視聴者にとってより魅力的で価値の高い番組制作を支援できます。

【Inter BEE 2025 デモ展示】

本AIシステムは、2025年11月19日(水)から21日(金)に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2025」におけるNextorageの展示ブースにて、デモンストレーションを実施します。この機会に、ぜひお立ち寄りください。

展示会の概要:

  • 展示会名:Inter BEE 2025
  • 会期:2025年11月19日(水)~21日(金)
  • 会場:幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1)
  • 展示ブース:Nextorageブース(ホール 8、小間番号:8312)
  • 入場料:無料
    ※ご来場には事前の登録が必要です。詳しくは公式サイトをご確認ください
    https://www.inter-bee.com/ja/
  • デモ体験:期間中、ブース内にて随時公開予定

NextorageとRecursiveは、テレビ局の制作現場における業務効率化とクリエイティブ向上を支援するとともに、得られたノウハウを放送業界以外の分野にも展開し、社会全体のデジタル変革と持続可能な成長に寄与してまいります。

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画像1:NextorageとRecursiveが共同開発した、テレビ局向けアーカイブ映像の人物検出AIシステムのデモ画面(イメージ)

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画像2:AIシステムが検出した人物のアーカイブ映像を表示する詳細画面(イメージ)

【プレス関係者向け画像素材等】

写真画像が必要な場合は、以下(Google Drive)よりダウンロードして掲載にご活用ください。

URL:https://drive.google.com/drive/folders/1W8ONTTys8VuGaw8bB9LwkD3nW8YmOG23?usp=sharing

 

aiDAPTIV+に関する詳細:aiDAPTIV+ - Nextorage 

【Nextorage株式会社について】

Nextorage株式会社(ネクストレージ株式会社)はメモリー・ストレージ・ソリューション事業に特化した会社として2019年10月1日に発足しました。ソニーにおけるメモリーストレージ20年の歴史を継ぐ技術者とスタッフを中心に創られた会社です。私達はテクノロジーの未来に挑戦し、ストレージの新たな価値創造を目指してきました。これからも最高性能・最高品質に徹底的にこだわり「世界初」「世界No1」に挑みます。

URL:https://www.nextorage.net/

【株式会社Recursiveについて】

Recursiveは、AIソリューションで企業や組織の事業変革を支援し、持続可能な未来の構築を目指すAI開発企業です。環境、エネルギー、医療、製薬、食品、小売など多岐にわたる業界の知見と高度なAI技術や専門知識を組み合わせ、システム開発やコンサルテーション・サービスを提供しています。

世界標準のテクノロジーで、次世代のためにより良い地球環境と社会の実現をリードします。

URL:https://recursiveai.co.jp/jp

【本件に関するお問い合わせ先】

■本プロジェクトについてのお問い合わせ先:

Nextorage株式会社

Email: Gp-Nex-AI@nextorage.jp

■Recursiveに関するお問い合わせ先:

株式会社Recursive

広報担当:岸本

Email: marika.kishimoto@recursiveai.co.jp

電話番号:090-9847-7832 (直通)

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