【イベントレポート】2025年Recursive 社員研修
Recursive2025-05-27
「チームの強さは、チームメンバー個人である。各メンバーの強さは、チームである」– フィル・ジャクソン
2025年4月、Recursiveチーム48名は、3日間の研修旅行のため千葉に集結しました。この旅行の主な目的は、チームの絆を強化し、メンバー同士の繋がりを深めるとともに、会社の価値観と将来のビジョンを明確にすることです。私としても、日々の業務の喧騒から離れ、静かでリラックスした時間を過ごせることを楽しみにしていました。普段は会議でしか顔を合わせることがないメンバーと、じっくり時間をかけて親睦を深め、Recursiveチームの一員としての連帯感を高めたいとも考えていました。
今回の研修旅行は、千葉の森にひっそりと佇む体験型リゾート「リソルの森」で行われました。広大な敷地には、スポーツエリアやスパが点在し、自然との一体感を満喫できるのが特徴です。特に印象的だったのは、その場所がもたらす雰囲気の変化でした。数時間前までSlackの通知に追われていたのが、いつの間にかキャンプファイヤーを囲んで談笑し、オフィスでの挨拶程度の関係だった同僚と打ち明けていたのです。
研修中は、チームビルディングアクティビティや戦略立案、ビジョン共有セッションといったプログラムに加え、レクリエーションの時間も設けられました。BBQやキャンプファイヤー、楽しいワークショップやグループワークアウトなど、共に過ごした時間は、仕事の内外を問わず、コラボレーションがいかに素晴らしい成果を生み出すかを再確認する機会となりました。
価値観の実践
今年の研修旅行の重要な目的の一つは、会社としての原点に立ち返ることでした。そのために、まずはCOOの氏原より、Recursiveの核となる価値観—その意義、由来、そして日々の業務における重要性—についてプレゼンテーションが行われました。
「今回のリトリートは、AIの裏にある頭脳ではなく、一人の人間として繋がりを作る時間となりました。私たちはRecursiveという会社としてのパーパス、及び理念を再認識し、リカーシブの使命を今後どのように前進させていくかについて対話をしました。」と氏原は述べました。
講演後、少人数のグループに分かれ、実践的なワークショップに取り組みました。各チームは、日々の業務における価値観の実践について議論し、それぞれの役割において価値観がどのように具現化されているか、より効率的に適用するにはどうすればいいか、そして困難な状況下でも価値観を貫くためには何が必要かを検討しました。ワークショップ中は、活発な意見交換や笑い声が絶えず、新たな発見に満ちた時間となりました。参加者全員が共に価値観を実現するための具体的なステップを学ぶことができました。

お互いを理解する
Recursive チームのメンバーは、20以上の異なる国籍で構成されています。そのため、私たちのチームでは、コミュニケーションは単なる言語のやり取りにとどまらず、文脈の理解、共感力、そして相手の背景を理解しようとする姿勢が重要です。今回の研修では、異文化理解を促進するためのワークショップを実施し、ハイコンテクストとローコンテクストというコミュニケーションスタイルの違い、特に日本と欧米におけるアプローチの違いについて深く掘り下げました。
ワークショップでは、インタラクティブなアクティビティや実際のビジネスシーンを想定した事例を通して、文化的な誤解がどのように生じるのか、そしてどのように解決できるかを学びました。異なる背景を持つメンバー同士がお互いの視点を理解し、文化の壁を乗り越えてより円滑に協力するための具体的なツールを提供してくれました。違いを理解し尊重し合うことで、チームの力が最大限に発揮されるということを改めて認識する機会となりました。

共に描く未来
研修旅行最終日、議論の焦点は、私たちのアイデンティティの再確認から、Recursiveの将来の方向性へと移りました。
CEOのTiagoは、Recursive のコアテクノロジーに関するセッションを主導し、それらが当社のミッションや製品戦略、および長期的なロードマップにどのように関連しているかを説明しました。このセッションを通じて、社員一人ひとりの日々の業務が会社全体の長期的な目標達成にどのように結びついているのかを明確に理解することができました。
さらにTiago は、「チームとして働く」というテーマに関する実践的なワークショップを開催しました。神経言語プログラミング(NLP)のツールと概念を活用しながら、参加者それぞれが自身のコミュニケーションスタイルやチームワークについて深く掘り下げて行きました。特に、時間的制約や精神的なプレッシャーが大きい状況下での行動を振り返り、改善点を見出すことができました。

動き、繋がり、見つめ直す
研修旅行は、日頃の疲れを癒し、仲間との親睦を深めるための大切な時間。ワークショップや戦略会議の合間は、グループでのアクティビティでリフレッシュ。グループエクササイズでは、バーピーをこなすのがやっとでしたが、チームの励ましのおかげで、最後までやり遂げることができました。
個人的なハイライトは、BBQをした夜でした。美味しい食事を囲み、普段はなかなか話せないようなことを語り合い、満天の星空の下で時間を忘れることができました。仕事モードをオフにして、同僚という役割を超えた、お互いの人間性を理解し合えた貴重な時間でした。夜が深まるとキャンプファイヤーを囲み、この研修旅行を通して得た知見や教訓について振り返りました。揺らめく炎を見つめながら、なぜ私たちがこのチームの一員であることを誇りに思うのか、その理由を改めて確認することができました。

研修旅行で得た刺激を胸に、私たちは新たな気持ちで日々の業務へと戻ります。コーポレートの部門長であるオクタイは 「想像を上回るほど多くのポジティブな意見が寄せられ、積極的な交流やチームの垣根を超えた活発な繋がりが見られたことは、リカーシブが目指す理想の組織に、また一歩近づけた証だと確信しています」と述べています。
Recursiveは今年、創立5周年を迎えます。この研修旅行は、これまでの成長を振り返り、共に未来へ進む決意を再認識する時間となりました。共有された価値観や揺るぎない信頼、そして未来を切り拓くイノベーション。この三つを原動力に、Recursiveは次のステージへと進みます。これからの私たちの挑戦に、ぜひご期待ください。
Author
マーケティング・広報担当
Alina Paniuta
ウクライナ出身のアリーナは、台湾の国立政治大学で国際コミュニケーションの修士号を取得しました。台湾で4年間マーケティングマネージャーとして働いた後、2024年にRecursiveチームに加わり、憧れの国、日本での生活を体験するために日本に移住しました。